最近徐々にではありますが、移動する機会が増えてきました。
とはいえコロナ以前の状態からは程遠いですが。
リモートが当たり前の生活に慣れてしまうと、ふと思うことがあります。
それは移動をする理由、対面で対応することの価値とは何なのかということです。
移動には少なくないコストが掛かります。
移動時間、交通費、移動のための準備などなど。
昨今であれば感染リスクもでしょうか。
リモートではできない事を移動して対面で行う。
物理作業ならともかく、打ち合わせレベルで移動の必要性を論理的に説明するのは難しいです。
もはや移動は贅沢でリッチなサービスなのかもしれません。
ただ、リモートに比べて対面での打ち合わせがスムーズなことは、誰しも経験していると思います。
このリモートと対面の差は何なのか?
かつて音楽のメディアがレコードからCDに移り変わって行ったときに、
「CDで再生できる音の周波数の幅がレコードに比べて狭いから、CDは音が悪い」
なんてことをよく耳にしました(古い)
確かにそれは事実でしょうが、実際CDを聞いても音質に何ら不満はありません。
レコードに有ってCDに無い情報
同様のことが対面とリモートにもあるはずですが、最初からリモートのみ触れていたら、
その差は無いも同然かもしれません。
”高度なアナログはデジタル化し、高度なデジタルはアナログ化する”
電流ON/OFFのトランジスタからPCに進化する過程で言われた言葉ですが、
近い将来、リモートに不足している情報がデジタルで補完され、
対面以上に相手の情報を得て、対面以上に相手を感じることができれば、
移動はビジネスの手段ではなく、娯楽となるでしょう。
現在移動手段にあてがわれているコストやリソースが、代わってネットワークに投資される未来が
いつかやってくるかもしれません。