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いまどきのハイブリッドについて

  • 2021年12月1日

加藤です。

 

クラウド全盛になる前は、オンプレミスと言われるサーバーは自社設置型でアプリケーションも自社管理でした。
それが徐々にサーバーもアプリケーションもクラウドへとシフトしていったわけです。

では、ここで最近またよく登場する「ハイブリッド」って皆さん理解されておりますか?

もともと、ハイブリッドはオンプレミスを主として一部をクラウドにするというような形でスタートしました。
そもそもオンプレミス環境を構築しているユーザーはそれなりに利用者がいる状況であり、
おいそれとクラウドに移行!なんてできるはずがなかったのは想像に難しくないところです。

ところがネットワークと処理能力の進化はこの主従関係を逆転させてしまいました。
現代ではクラウドを主として、補助の役割でオンプレミスとハイブリッド環境を構築する、
というようなことになっています。

しかもそのオンプレミス環境が仮想サーバー上にあったりします。
しかし、こうなってくると元来のハイブリッドと印象が異なってきませんか?

これがいまのどきのハイブリッドと呼ばれるもののポイントです。

サーバーからシステムの管理まで、大枠は提供者に依存するのがSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の特徴ですので、この管理の部分を自分たちで行える環境を作っておきたいというユーザーがハイブリッドを選択している、のが現状になります。

また、データの保存環境を自社管理としたい!という点もハイブリッドであれば実現することが可能です。

SaaSの場合は、データ保存先を指定できない事業者もありますので法令遵守の点からもハイブリッドは選択肢として、今後も残っていくでしょう。

しかし、自社管理環境のために自社データセンターを用意できるユーザーは限られています。
ですので、ハイブリッドといいつつも双方クラウド上に存在することが多い点は忘れてはいけません。

最後にまとめますと、いまどきのハイブリッドとは、「自社管理できる環境」とSaaSの組み合わせのことであり、
物理的サーバーの場所については大きな要素ではないということです。

このような用語が時代とともに意味が異なっていくことは多くあります。
日々、色々な情報を得て、知識を更新していくことを、ぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?