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MSオープンライセンス終了

  • 2021年12月8日

Microsoftのオープンライセンスが年内いっぱい(2021年12月31日)で終了しますね。

正確ににはオープンライセンスの新規/更新の提供販売が終了します。
情シスの方々であればお付き合いしているベンダーさんから情報があったかもしれません。
でまずおさらいですが、「オープンライセンスってなによ?」というとこから。

Microsoftからライセンスを購入する場合、ざっくり3パターンあります。

・パッケージ
・ボリュームライセンス
・サブスク

パッケージは家電屋さんで売っているような箱(パッケージ)で売っている形式。
モノを買うイメージに近いのでわかりやすいですね。

ボリュームライセンスは大量のライセンスを購入するのに適した買い方
例えば会社でOffice製品を導入する場合、社員が1000名だと、1000個Officeのパッケージを購入するのは大変ですよね。
ボリュームライセンスはベンダーさんを通じてMicrosoftに”Office1000ライセンス”みたいな形で発注します。
注文するとMicrosoftのVLSC(Volume Licensing Service Center)というサイトで”〇〇会社-Office1000ライセンス”
のうような形で表示され、購入した数のライセンスを使用する事ができます。
運用としては非常に便利なのですが、使用しているライセンスのカウントが把握しずらく、
やもすると購入した数以上のライセンスを使用してしまっている状態になり、ライセンス違反となってしまうケースもあります。

最後はサブスク
“月額×ライセンス数”で使用している間支払い続ける形式です。
パッケージとボリュームライセンスは買い切りなのでそこが大きく違う点ですね。
Office365やAzureなどがこの形になります。

で、今回のオープライセンスはどこよ?!というと、ボリュームライセンスに当たります。
そう、ボリュームライセンスとしての買い方ができなくなるのです。
じゃあ、いままでボリュームライセンスを利用していた会社はどうすればいいのかと言うと、
選択肢は3つ。

・サブスクに乗り換え(→CSP、Office365)
・”Software in CSP”というボリュームライセンス後継メニューで購入(買い切り/SAなし/台数制限なし)
・Open Value(買い切り/SAあり/台数250台まで/サブスク購入も可)

おそらくですが、MSはサブスクに持っていきたいのでしょうね。
Software in CSP もオープンライセンスの一時移行先として用意した感があります。

いままでPCの買い替え時に、予算としてボリュームライセンス代も含めていた場合も多かったと思いますので、
次回PC購入のときは予算編成を考える必要があるかもしれません。

ライセンス管理はなかなか悩ましいですが、意図するしないに関わらず、
ライセンス違反に対しては厳しい措置が取られます。

私も以前、有名なソフトウェアメーカーから突然凸られたことがあります(苦笑)
もちろんライセンス違反は犯してないので、ライセンスの管理状況を提示して事は終わりましたが、
ライセンス違反は”損害賠償+未購入ライセンス数×3倍”の請求が発生するというのが定説です。

ライセンス管理はけっこうな労力がかかりますが重要なタスクの一つです。
しっかり取り組んでいきたいものですね。