DXが叫ばれて久しいですが、いままたDXに追い風が吹いています。
それは残念ながらコロナという外圧によるものですが。

「さあ、DXだ!」と意気揚々に進めようとすると、それを阻むものが出てきます。
まあ、経営者とか上司とか人の要因はひとまず置いておいて(笑)
DXプロジェクトを進める上でたいてい俎上に上がるのが、「紙」と「はんこ」です。

この2大因子が行く手を阻みます。

まず紙から

これは伝票やFAX、あとたまに申請書なんてのもあります。

FAXは電子FAXなんかでデジタル化化しやすいですよね。
伝票は客先などの縛りがあるので簡単ではないかもしれません。
まあ申請書は早く承認ワークフロー入れてねって感じです(笑)

そしてはんこ

社内の取り回しはある程度ワークフローでカバーできるでしょう

ただ、契約書は難しいとする意見が多いですね。
契約書のはんこを置き換えるのが電子契約になりますが、
以前Adobeが調査したところによると、電子契約が難しいと思う理由の第1位が
”取引先の契約方法に従う必要がある”でした。

そうです、紙もはんこも、

「取引先に受け入れてもらえないから」というのが、
結果的にDXを阻む大きな原因となっています。

ちなみに上記調査の中で、「生産性向上のために判子の慣習を無くした方が良いと思うか」
という問いかけ対しては、

”無くした方が良い”と答えたのは74.7%でした。

「うちはいいけど相手がね」と、殆どの会社が言っている状態です。
それってもうやっていいってことじゃないの?と思いますが、
これがビジネス慣習というものかもしれません。

コロナが一時沈静化したらリモートワークを取りやめた会社が多かったように、
外圧は外圧でしかなく、それがなくなればゴムのようにもとの形に戻る。

日本のDXにはまだまだ時間がかかりそうです。