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わたしのデータはどこにあるの?

  • 2022年2月17日

私達は普段、業務・プライベートを問わず、様々なアプリを使用しています。
”もうアプリなしでは普段の生活もままならない”
なんて言葉も、決して大げさではありませんよね。

さて、その普段使っているアプリ。
そのアプリがどこにあるのかって、意識したことはありますか?

アプリの場所?

あまりピンとこないかもしれませんが、
アプリは必ずサーバーというマシンの中で動いています。
そのサーバーという物理的”モノ”は必ずどこかに存在しているのです。

例えば「日本のどこかの都道府県にあるデータセンターの中にあるサーバー」
にあるかもしれません。
AzureやAWSを使用しているならもっと範囲が広がり、
「どこかの国にあるデータセンターの中のサーバー」という感じです。
クラウドサービスではこの物理的な場所という概念を”リージョン”とよく言っていますね。

アプリには様々な情報が格納されています。
個人向けなら例えば家計簿、ヘルスケアのアプリであれば、
情報としては個人の出納情報、体重、歩数とかでしょうか。
企業向けなら基幹系の情報や業務ファイル、メールがイメージしやすいですかね。

これらの情報がどこの場所に格納されているのか。
災害が発生した際には把握しておく必要がありますし、
国が違う場合は、そのデータに対して当然ながら日本の法律は適用されず、
データが格納されている国の法律が適用されます。

その国が法律に基づいてデータの開示を決定したら、
なすすべなくデータが開示されてしまいます。
例えばテロの情報がその国のデータセンターに存在すると判明すればどうでしょうか。
また、その国の経済政策でデータが課税対象になってしまったらどうでしょうか。
(もちろんそんなことしたらその国にもデメリットは発生しますが)

自分/自社のデータが日本の法律の適用外にあるって改めて考えると
ちょっと怖いですよね。

日本のデータセンターを使えというわけではないですが、
海外のデータセンターを利用するリスクと、
災害に備えて、「自分のデータがどこにあるのか」というのは
把握しておいた方がいいかもしれません。