春シリーズ第二弾です(笑)
入社後、新人教育の一環として行われるOJT
まずおさらいとして、OJTとは”On The Job Training”の略で、
実際の仕事を通じての指導で知識などを得ることです。
このOJT、基礎研修を実施した後、実施されることが多く、
いわば研修の仕上げみたいなイメージがあります。
(その後、振り返りでさらに業務を深堀りしていく場合もあります)
というOJTですが、
このOJTという言葉、非常に便利に使われる場合も多いです。
その一つが”研修はOJTのみ”というパターン
OJTと書くとそこには”研修”というニュアンスも含まれるので、
なんだか研修をちゃんとやってくれてるイメージを持ちますが、
実際はいきなりの現場配属と何ら変わりないという状況。
現場に配属されて仕事を覚える期間=OJT
という都合のいい言葉の使われ方をします。
もう一つは、基礎研修後のOJTでありがちですが、
様々な部署を回るケース。
それ自体は何も問題はありませんが、
問題となるのは、受け入れる現場がOJTの目的を認識していないということ。
期間限定のアルバイトのように捉え、
単調な軽作業ばかりやらせる場合もあれば、
”俺たちの部署はこんなに大変なんだ、忙しいんだ”ということを、
OJTにきた新人に過酷な仕事を与えることで、
本社にアピールする場合もあります。
共に教育という目的から欠け離れていますね。
実際現場としても、人事からは何も言われずに新人がくる日程だけ伝えられて、
実際何をしていいかがわからずに、差し障りのない仕事を
振らざるをえないという現状もあるかと思います。
危険な言葉である「OJT」
OJTを実施する場合は、実施する目的と手段、
想定するアウトプットや効果などを事前にしっかりと
人事が伝える、現場と共有するということが必要です。
OJTを計画する方も、新人として参加する方も、
安易なOJTには注意しましょう。