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教育はすべての礎

  • 2022年4月13日

4月も中旬になり、新社会人の皆さんは
少しは会社になれた頃でしょうか。

新入社員研修を経て、やがては各現場に配属になることでしょう。
ただ、新入社員研修が終わったからと言って、
即座に業務ができるようになる訳ではありません。

現場に配属後、先輩から業務のレクチャーを受け、
実践経験を積んで、やっと業務をこなせるようになります。

しかし、中には新入社員研修を終えた時点で
一人の現場戦力として配属されるケースがあります。

どう考えてもすぐには戦力にならないのですが、
どういうわけかバリバリの中堅社員と同じ仕事を任される。
そして右も左もわからないまま、業務を始め(られ)
当然ながらミスもします。

周りの先輩に聞こうにも、
先輩たちも自分の業務に手一杯で、とても聞ける雰囲気ではない。
そして失敗を繰り返し、徐々に身をもって業務を覚えていき、
1年ぐらいしてやっと一通りこなせるようになる。

よくある新人の成長かと思うかもしれませんが、
これっていいのでしょうか?

肝心の現場業務を教育するプロセスが確立されておらず、
個人での努力にすべて委ねられてしまっている。
失敗するのはほぼわかっているはずなのに、
先人たちは教える時間も文化もない。

これを毎年繰り返し、毎年違う人が同じミスを繰り返す。
中には辞めていく人もいて、今年は当たりだの外れだのと言っている。

非常に雑で粗野な仕組みだと言わざるを得ません。
これは労働人口の多さにかまけて、教育プロセスをおなざりにしていた
過去の負の遺産のように思います。

人から教えて貰わなかった人は、人には教えません。
人に教えないからマニュアルもないし、属人化もこびりついているでしょう。
会社に負のサイクルが回ります。

教育はすべての礎です。
新人が育たないのは適切な教育プロセスがないからだと、
人材不足の現在にこそ、認識を持つべきではないでしょうか。