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基幹システムは誰のもの?

  • 2022年5月11日

会社のメインシステムとなる、いわゆる「基幹システム」

入社して間もない時期は、”業務を覚える=基幹システムを覚える”
と言っても過言ではないですね。

そんな重要な基幹システムですが、
殆どの会社で独自の基幹システムを構築しています。
(あるいはパッケージを大幅に拡張しているか)

フルスクラッチであるが故なのかどうなのかわかりませんが、
その基幹システムの”マニュアル”というものを、
あまり見たことがありません。
Tips集的なものはけっこうある場合が多いですが。

では入社したらどうやって基幹システムを覚えていくのか?
多くは指導する先輩から一子相伝の口伝で教わるか、
自らがトライアンドエラーを繰り返し、習得していくか、
どちらかになります。

「そんなの新入社員研修で教えればいいじゃん」
となりますが、人事部からすれば、
「現場で使うシステムだから、現場で教えてよ」
となります。

現場は現場で、基幹システムをカリキュラム的に
教育することは工数として難しいですから、
”OJTで実際に業務をやりながら”教えていく形になります。

「じゃあ、システムだから情シスが教育すべきだ」となっても、
情シスはアプリケーションとしての動作はレクチャーできますが、
業務に入り込んだ使い方の指導は難しいでしょう。

業務上極めて重要なシステムであるにも関わらず、
そのマニュアルや教育課程が確立されていない。
そのため、個人独自のノウハウばかりになり、
それを一子相伝で代々伝えていく。

もう、属人化しないほうがおかしいですね(苦笑)

普段使い倒している基幹システムだからこそ、
”同一業務、同一マニュアル”を意識して、
基幹システムの教育プロセスを考えてみてはいかがでしょうか。