Share

ここへ来てまたパスワードの話

  • 2022年6月27日

以前投稿で書いた、尼崎市のUSBメモリ紛失による個人情報漏洩事件。

記者会見で担当者がパスワードの桁数をうっかり喋ってしまって、
パスワード解析の省力化を促進したというもう喜劇のような話ですが、
このパスワードについて、ネットで素晴らしい予測が立てられています。

担当者がうっかり喋ったパスワード要件
・パスワードの桁数は13桁
・パスワードの文字種はアルファベットと数字

これを満たすパスワードがUSBメモリーに設定されている事になります。

が、その要件を満たす予測されたパスワードというのが。。。

「amagasaki2022」

なんでしょう、この腹落ち感。
”たぶんこれだな”的な(笑)

せめて「Amagasaki2022」であってほしいですが(笑)

USBメモリ、パスワード、もう20年ぐらい前から同じことをしています。
”ITは進化スピードが早い”というのはもう過去の話かもしれません。

あと、今回話題になっているのが、
IT業界の多段再委託構造です。
いわゆる、孫請け、ひ孫受けなんて言われるやつですね。

伝票を通した会社はそれぞれマージンを取って下の会社に仕事を流します。
一概には言えませんが、最終的に作業をする会社の手元に入るのは、
元々の委託金額の3~1割程だと言われています。

市を擁護するわけではありませんが、
支払った金額の3割程度の業務品質しか
サービスを受けれていない訳ですね。

この日本的多段再委託構造のメリットはなんでしょうか?
ビジネスとしてあまり健全には見えませんし、
経済も活発になる気がしません。

今回のUSBメモリ紛失事件を通して、
・20年前から進歩していないITリテラシー
・元請け、下請け、の歪なビジネス構造
が垣間見えて、AIだDXだなんだと言っていても
本質的なところは何も変わらない、その仕組が普及した頃の
しきたりが脈々と続いている旧態依然とした社会なんだなと
思わざるを得ません。

そのスキームを破壊するのは、
歴史が示すように、大きな外的圧力以外無いのかもしれません。