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ネットワークというインフラ

  • 2022年7月4日

週末はauのネットワーク障害で大変でしたね。

私自身もauユーザーなので、
データ通信を中心に、結構影響がありました。
(音声通話は普段からあまり使わないです)

その中でもびっくりしたのは、auショップに人が押しかけたというニュース。
ネットワーク障害なのでauショップ単位でどうこうできる話ではないのですが、
やはり目に見える物理店舗に引き寄せられるのでしょうか。
中には開店時間が通常通りだったことに腹を立て、
客をバカにしているなんて書き込みも散見されましたが、
これはあまりにも的外れですね。

電気やガスが止まっても、
電力会社や街のガスやさんに人が集まることはまず有りませんが、
ネットワークに対する捉え方はちょっと違ったようです。

ただ、1時間おきの状況報告や、機器復旧直後の
大々的な復旧アナウンスを避けるなど、
障害時のKDDIの対応は好印象でした。

今回の対応の中で、「輻輳」(ふくそう)という言葉が飛び交っていました。
この輻輳とはクルマで言うところの「渋滞」を意味します。
”輻輳が発生し”→”渋滞が発生し”
と読み替えるとイメージしやすいかもしれません。

ネットワーク経路は道路、そこを飛び交うパケット(データ)はクルマ。
道路に障害が発生し、通行止めで渋滞が発生。
この渋滞中のクルマは道路が復旧するまでその場で待ち続けます。
復旧したとしても、渋滞の解消には時間がかかるでしょう。
道路が復旧し、滞っていたクルマの流れが流れるようになってから、
その道路を使う事が可能です。
復旧直後の渋滞が解消していない段階で、その道路に新たにクルマが集中したら、
また渋滞が発生することになります。

また、必要不可欠のインフラであれば、
本来、冗長化をしておく必要があります。
使用不能になった場合の手段を確立しておくことは、
必要不可欠な使用方法としている利用者の役割です。

企業内の障害分析であれば、
「それって想定してなかったのか?」
「そのしくみが絶対に止まらないという確証でもあったのか?
確証があったのならそのデータを出せ」
「single point of failure(単一障害点)が存在しているなんて設計がおかしい」
「冗長化設計ができていなかった」
と、地の果てまで追求されます(泣)

冗長化には当然追加コストはかかりますが、
現在であればe-SIMなどデュアル回線化することも
比較的維持しやすくなってきました。

”コストを掛けても機能を維持したいかどうか”
というのがポイントでしょうか。

より高いサービスレベルを求めるのならコストが必要です。
新しい業務を追加するには人が必要なように。
既存のリソースでサービスレベルを上げろという要望は無謀であると、
みんなが日々痛感しているかなと思います。

自分に必要なものは自ら確保しておくことが必要ですね。