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紙のせいにしないために

  • 2022年7月20日

未だに根強く残る、職場での紙のやり取り。
簡単なメモから、注文書、申請書、などなど、
現場には多くの紙でのやり取りが残っています。

紙を完全悪と言うつもりはありません。
ぱっと見の内容の認識の良さや、マクロな世界での
情報のやり取りのスピード感など、紙ならではのメリットはあります。

ただ、紙でのデメリットも確実に存在します。
その中でも顕著なのが、
紙でやり取りしているため、オンサイト内でしか業務を回せない、
業務の柔軟性の無さではないでしょうか。

”紙だから同じ事務所内じゃないと仕事を依頼できない”

嘘みたいに聞こえるかもしれませんが、
実際にそういう話を聞くことがあります。

もう少し詳しく聞くと、
”紙でのファイリングを徹底して行っている”
”もう何年も会社の方針として取り組んでいる”
という話が帰ってきます。

この状態を担保したまま「うちもDXに取り組むぞ!」となった場合、
”紙→データ→紙”
という仕事の流れになって、
余計に業務負担が増えるのは目に見えてますね。

「じゃあ紙でのファイリングなんてやめちゃえば」
というとそう簡単にはいきません。
入社のときから先輩たちに繰り返し言われ、
”仕事の基本”のような感覚になっているため、
簡単に廃止というのは、会社文化的に難しい事となっています。

このようなケーズの場合、
トップダウンによる断行的な改革が必要なのですが、
トップにとっても、このような判断は簡単ではないでしょう。

結局誰かがやらなければ変わらない。
特に困ってないからこのままで。

組織あるあるの足踏み行進状態ですね。

そぐわなければ、今までの当たり前や価値観を壊すことも必要。

”老舗は柔軟に変化に対応してきたから老舗となって現在に至る”
よく言われる話です。
湯だった鍋から飛び出すチカラを持ちましょう。