米国時間の8月5日、Amazonがお掃除ロボット”ルンバ”
でお馴染みのiRobotを買収しました。
知名度は抜群にあるルンバ(iRobot)ですが、
直近Q1では赤字であり、コスト構造などの見直しが必要だった状態でした。
尚、ルンバの生みの親であるiRobotのCEO、コリン・アングル氏は、
引き続きCEOとして継続するとのことです。
さてAmazonがiRobotを買収したら何が起こるでしょうか。
まず、Amazonが”欲しい”ものとして、
ルンバが持つ「各家庭の間取り図」であると言われています。
ルンバは家の中を掃除する際、
カメラやセンサーで室内のマップを作成し、
それを元に効率的に掃除をしていきます。
そのマップ、家の間取図を元に、
新たなサービスや製品開発に繋げたいというのが、
思惑でしょうか。
家具の大きさや、必要なもの、または不必要なものを
多くのデータから推測し、より良い暮らしのための有効な”何か”を
提案してくるかもしれません。
アレクサとルンバの連携もより密なものになるでしょうし、
ルンバの技術を元にさらに高度なロボットを開発するかもしれません。
ただ、買収する側の企業にも、
買収した企業を生かすのが得意な企業とそうでない企業があります。
買収した技術を自ブランドから出したはいいけど、
なんのテコ入れもせず、そのまま縮小させていってしまうケースや、
既存のサービスと被ってしまって、
サービスの立ち位置がばやけてしまい、両方萎んでいくケースなど。
逆に安定した資金面でのサポートを受けられ、
大きく飛躍するケースもありますね。
さてAmazonはiRobotをどうしていくでしょうか。
具体的な動きはしばらく先になるとは思いますが、
ちょっと注視したい縁組でした。