お盆も終わり、ちょっと暑さが和らいだ感じですかね?
(まだ暑いですが)

今回は夏っぽい話題を一つ。

夏の代名詞といえば、ミンミン鳴くセミ。
このセミの寿命について面白い話があります。

セミの寿命って、どれぐらいだと教わりましたか?
おそらく、”幼虫である土の中で7年、孵化して地上に出たら7日”
という感じで覚えているのでないでしょうか。

実は2019年に判明した事実として、
”セミの成虫の寿命は1ヶ月ぐらいではないか”
ということがわかってきました。

この事実を突き止めたのは、岡山県の高校生。
きっかけは、体感として夏の間に見るセミの死骸が少ないことに気づき、
実際にセミを捕まえて、マーキングして調査。

計863匹を捕まえてわかったことが、
最も多いアブラゼミの個体別の生存確認期間が1ヶ月であったこと。

”セミの寿命は1週間”という誤った認識は、
いったいどこからきたのでしょうね。
さらにその誤った情報を正しいことのように
伝播されてきた事にもちょっと怖さを覚えます。

正確には、セミを捕まえて虫籠に入れて飼った場合の寿命は7日間、
自然環境下での寿命は1ヶ月という事なのですが、
一部の事象から、それを全体に適用して考えることの
危うさも現していますね。

いま私たちが正しいと思って行動している情報の
根拠は適切でしょうか?

根拠もわからず、言い伝えを守るように、
盲目的に既設の情報を信じ、タスクをこなしていませんか?

セミの寿命のように、普段の仕事にも、
”実際に調べてみたら違っていた”事柄が
潜んでいるかもしれません。