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フロッピーを確保しなきゃ(笑)

  • 2022年9月2日

8/30に行われた河野デジタル庁大臣の記者会見で、
”アナログ規制全廃へ”という内容が語られました。

アナログ規制とは、
行政手続きなどにおいて、提出時の記録媒体を、
フロッピーディスクやDVDなどの光ディスクに指定している法令のことで、
なんと該当する法令は、1,900条項にも及ぶとのことです。

例えば「◯◯の情報はフロッピーディスクに保存し、関係部署に提出する」
みたいな内容の条項が多数存在するということですね。

お気づきのとおり、
この条項に従うと、データはフロッピーディスクで提出しなければならず、
それ以外の媒体を使用した場合は法令違反となってしまいます。

「これだからお役所はw」
なんてと思うかもしれませんが、実は会社の規則としても
この手の内容のものは存在します。

おそらく普段あまり意識することがないため(ダメですけど)
気づいていないかもしれませんが、
世間一般で会社規定に情報系の内容が載るようになった当時は、
メインの記録媒体はフロッピーディスクでしたから、
その当時から見直しをかけていなければ、
会社規定に”フロッピーディスクを使用し”なんて文言が
残っている可能性は大いにあります。

同じようなケースを挙げると、
・サーバーのデータはテープにバックアップし・・
・BIOSのパスワードを設定し・・
・メールで添付ファイルを送る際には暗号化し・・

なんてものもありますね。
最後のPPAPに関しては、今後陳腐化する可能性が高いので
あえて挙げておきました。

具体的な規定内容にすることはいいことですが、
年に1回は見直しをかけて、時勢に添った内容に改定しましょう。

よくないのは、どうとでも捉えれる内容の規定であったり、
結果だけ記載し手法を記載しない規定です。
確かに今回のようなことは起きませんが、
手法が個人に委ねられては、いい結果になりません。
ただ単に、”情報漏洩してはならない”と書いてあるのと一緒です。

「規定の意図に添っていれば、違反したことにならない!」
などと力技で回避しようとする人もいますが、
そんなことするぐらいなら、素直に規定を見直しましょう。

ともあれ、
遅れていると言われている日本のデジタル化を、
デジ庁が引っ張っていってくれることを期待したいですね。