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マンスプレイニング

  • 2022年9月29日

「マンスプレイニング」という言葉をご存知でしょうか?
これは”man”(男性)と”explain”(説明する)を掛け合わせた造語で、
”自信過剰な男性が相手を無知だと決めつけ、一方的に説明する”さまを
批判的に表した言葉です。
その説明相手はとなるのは、
多くは女性や子供だと言われています。

性別に限らず、(相手が望んでいないのに)一方的に説明し、
悦に入っている人を見たことは、一度は見たことが
あるのではないでしょうか。

実はこの、”説明したりアドバイスなどをする”行為というのは、
脳内でドーパミンが分泌され、説明している本人にとっては、
ひどく快楽を得ているという研究論文が存在します。

要は説明やアドバイスは気持ちいいんですね(笑)
相手より優位に立っているという意識から、
結果的に自己肯定感が高まったりもします。

なるほど、なのでいわゆる”教え魔”や”クソバイス”が、
巷には溢れているんですね(苦笑)

一方、その対極にあるのが、”傾聴”という言葉ではないでしょうか。
傾聴とは、相手の言葉に耳を傾け、
共感をし、相手を理解するという行為です。

さて、ビジネスにおいては、どちらが役に立つのでしょうか?

もちろん両方の要素は必要ですが、
どちらかというと、傾聴のスタンスが多い方が有利な気がします。

「我が社はこれができます!」より
「御社の困りごとを聞かせてください」の方が、
良い結果に結びつくのではないでしょうか。

プロダクトも同様で、
できるできるの連呼では、なかなか相手には響きません。
独りよがりな機能の押し売りになってしまいます。

”まずは相手を理解するところから製品づくりは始まる”
よくあるキャッチコピーのようで当たり前に思うことですが、
分かっているようで、実際は難しく、
変な自己肯定感に流されていきます。

「傾聴」のマインドを忘れずにいたいですね。