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USBタイプCは満たしている(ドヤ)

  • 2022年11月21日

EUで『スマートフォンなどの電子機器におけるUSBタイプC端子の搭載義務化』
の決定をうけ、いままで”ライトニング端子”をメインで搭載していた
Appleも”USBタイプC端子”の搭載に切り替え始めています。

いままでもUSBタイプC搭載のAppleデバイスはありましたが、
直近で発売されたiPadへの搭載は、
いよいよローエンドというか普及機への搭載が始まった感があって
感慨深いですね。

一般的にライトニングと比較してUSBタイプCは
データ転送速と充電速度が速く、
オープンな規格のため価格も安めという、
メリットしかないという認識ですね。

さて、今回発売されたUSBタイプCを搭載したiPad、
様々なサイトで性能検証が行われていますが、
意外な結果が出ています。
と言うのも、
”データ転送速度がライトニングケーブルとほとんど変わらなかった”
という事象が確認されています。

それを受けて「えっUSBタイプCって速くなるんじゃないの?」
という声があちこちで上がっています。

ここで注意しないといけないのは、
”USBタイプC”という規格が指すものです。
実はこれはコネクター形状の規格で、
データ転送速度や送電容量とは別のものなのです。

形は一緒だから接続することはもちろんできますが、
データ転送速度までは担保してくれません。
そこは”USB2.0~4.0”という速度を示す規格が司っています。

”口の形はタイプCで、USB3.2に対応”
の場合は、USB3.2の規格である最大20Gbpsの速度に対応する
という感じですね。

さて、今回EUが決定したのはUSBタイプCであることだけです。
いわば形状だけで、速度までは決めいません。
この結果、新しいiPadに搭載されたUSBタイプCは、
おそらく速度の低いUSB2.0相当(最大480Mbps)
のものが実装されいると思われます。

他のタイプC搭載iPadも検証されていますが、
機種によって転送速度が大きく違うことが報告されています。
その機種価格に応じた速度の規格を実装しているということですね。

せっかく端子の形が統一されたのにわざわざ転送速度で
差をつけないでよと言いたいですが、
無理やりライトニングからタイプCに変更させられたAppleの、
EUに対する当てつけのようにも思えるのは私だけでしょうか(苦笑)