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大規模障害発生(ただし広告配信)

  • 2022年12月9日

本日(12/9)日本時間の午前10時ごろから、
世界に影響を及ぼす大規模システムの障害が発生しました。
(同日12:40ごろ復旧済み)

こんなに影響の大きいシステム障害が発生したにも関わらず、
Teamsが障害の時みたいな騒ぎや混乱がありません。
あまりニュースにもなってないですね。

それはやはり”広告システム”の障害だったからでしょうか。
具体的には「Google Ad Manager」という、WEB広告を配信するシステムの障害で、
影響としては”WEBに広告が表示されない”というもの。
表示されない分、WEB広告の収入が減るというWEB関係者にとっては死活問題ですが、
WEBを観る側にとっては余計な広告が無くなりWEBが見やすくなるのと、
広告を表示するためのパケットや電力(バッテリー)が削減されるので、
皮肉にもいろいろ嬉しい状況になっていたということですね。

どんな広告が表示されるかは、その人のブラウザーの閲覧内容によって変化します。
同じサイトを見ても人によって広告が違うのはそのせいですね。
そういった、
”この人はどんなワードを検索して、どんなサイトを見て、どんな記事をクリックしたか”
という情報の収集も、サイトや広告を通じてデータベース化され、
広告配信をする会社に売買されます。

こういった自分の趣味嗜好が収集されることを嫌って、
”広告ブロックアプリ”を使うケースも一定数ありますね。
ただ、現在は広告収入によってWEBを運営している場合も多いので、
一概に”WEB広告=悪”とは言えないですし、
WEB広告を排除するならば、ほとんどのWEBサイトは閲覧を有料化しなければ
運営できません。

なかなかのジレンマですね。
ただ早いうちにここの仕組みを健全なものにしないと、
既存のメディアのように歪な利権関係が出来上がってしまいます。

せめてWEBの世界は合理的で健全なビジネス環境であって欲しいですね。