順調に進んできたプロジェクトを破綻させる魔物、”仕様変更”
それはやってきたが最後、たくさんの人を巻き込み不幸に陥れます(苦笑)
発生してしまったらもう政治力での殴り合いか、
押し切られてのデスマーチしか残っていないので、
なにより発生させないことが一番の良策です。
奴らはどうしてやってくるのでしょう?
どうすれば防げるのでしょう?
ちょっとそこら辺を考えていきたいと思います。
まず一番の発生原因は”決まっていないこと”です。
「じゃあ決めておけばいいじゃん」と簡単にはいきません。
なぜなら決まっていないことがわかっていないからです。
例えばお昼ご飯を食べようと思ったとします。
そうすると
・何が食べたいかを
・そのためにはどのお店に入るか
・そのお店でどんなメニューを選ぶか
という”決めなければいけないこと”が浮かびます。
で、以上のことを(だいたい)決めてお店に入って注文します。
するとセットにデザートが付いてくることが判明します。
さあ、デザートを選ぶ必要が出てきました。
しかもデザートを食べると今日1日の摂取カロリーをオーバーしてしまいます(笑)
これはまだ注文時に判明したのでまだいいですが、
進めてみて初めて判明する場合が多いです。
いわば注文して厨房で料理を作り始めたあとですね。
その時になってメニューを変えますか?
デザートを食べるのをやめ、デザート分の料金を下げる交渉をしますか?
カロリーオーバーに目を瞑ってデザートを食べますか?
それともお店を変えますか?
いずれにせよもう料理は作り始めています。
この”まだ知らない決め事”を防ぐためには、
当たり前ですが「知ること」が最大の防止策になります。
つまり”知らないことがある”ということを認識し、
「まだ知らないことはきっとある、それは何なのか」を
常に意識し、知らないことを探し続けるというスタンスが、
直前の仕様変更を少しでも減らすために必要なのかもしれません。