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UIが〜という以前にできること

  • 2022年12月21日

日常的に使用しているアプリやWEBサイト。
その中で”何かを入力する”というシーンは意外と多いものです。
名前や住所電話番号、クレジットカードからID/パスワードなど、
入力する内容はけっこうあります。

ちなみに入力した文字を訂正しようとしてBackSpaceキーを押していたら、
入力文字を全部削ってそのまま前のページに戻ってブチギレしたことがあります(笑)

さて、入力する際に日本語/数字/英語などのキーボード種類を変更することってよくありますね。
複数の文字種が混在する日本の環境では、
キーボードの切り替えが発生するのは致し方ないことではありますが、
これってすごくめんどくさいですよね。
電話番号の入力だから日本語から数字に切り替えたり、
次に住所欄でまた日本語に戻したりと、けっこう忙しいです。

しかしこの入力時の文字モードって実はプログラム側で指定できるってご存知でしょうか?
例えば、電話番号欄にフォーカスしたら数字キーボードになったり、
住所欄では日本語、クレジットカードの名義欄では英語キーボードに、
という具合に、プログラム側であらかじめ指定しておけば、
自動で切り替わることができます。

文字種が混在する入力欄には使えませんが、
電話番号など”入力は必ず数字”という感じで文字種が決まっているなら
この制御は有効です。

しかしながら、この制御をしているアプリやWEBサイトはあまりありません。
どの入力欄にフォーカスしてもキーボードの変化はないケースが大半です。
なぜでしょうか?

キーボードの制御が大変だから?
いやいや、実装は非常に簡単です。

ではなぜ?
「ユーザーの動線が〜」とか「ユーザービリティが〜」
とUIデザインには非常に凝りますが、
入力の省力化が図れるキーボード指定の文化が
プログラマー側に無いのが一因としてあります。
キーボード指定に興味がないというか。

キーボードを指定しても
見た目として派手さはないですし、技術力の高さを示す訴求力もありませんが、
使う人にとっては地味にありがたいものです。
操作に慣れていない人には特に。

こういった地味な部分の方が、
実は効果が大きかったりするんですよね。
アプリたWEBサイトに何かを入力する際、
こういった部分も注意して見てみると、
作った人の人柄が垣間みれるかもしれません。