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量子暗号化ってなに?

  • 2023年3月17日

セキュリティの上で必ずと言っていいほど出てくる、
”暗号化”という言葉。
httpsじゃなきゃダメだとか、TLSがどうのこうのとか、
暗号化は必要なんだなというのはわかりますが、
詳しい仕組みを理解している人は少ないんじゃないでしょうか。

インターネットなんでデータのやり取りは世界を飛び回っています。
しかしそれは常に”通信の傍受”の危険にされされていると言えます。

ハガキみたいな感じで、通信経路の途中で中身を見たら
書いてある内容が第三者にわかってしまいます。

中身を見られたくないので、
ハガキに書く文章を暗号化してみます。
「こんにちわ」→「こあんあにあちあわあ」
まあ単純に文字の後ろに”あ”という文字を追加しただけですが、
これだけでも、輸送中にハガキを見られた場合でも
ある程度の防御効果があるでしょう。

でも肝心のハガキの受け取り人が理解できないと困るので、
「あは嫌い」「こあんあにあちあわあ」
と本文とは別にヒントのような文章をつけ加えておきましょう。
そうするとヒントの文章を元に本文の内容がわかるという仕掛けです。
完璧ですね(笑)

これが暗号化というもので、
「あは嫌い」が暗号化キー
「こあんあにあちあわあ」が本文
という形でセットで配信されます。
(実際はこんな簡単ではないですが)

もっとセキュリティを高めたいなら、
「あは嫌い」という言葉を相手方にあらかじめ伝えておけば、
さらに強固な暗号化が実現できますね。

ここで肝心なのは”あ”という暗号化要素。
もし”あ”を取ればいいのね、とバレてしまえば、
元の文章が読めてしまいます。

量子暗号化はこの部分の脆弱性に対し非常に有効で、
もし途中で誰かが見たら、ここで言う”あ”の文字が変化します。
そうしたら当然解読できませんよね。
量子が持つ「見られると変化する」という性質を利用した仕組みを
利用しているそうです。(量子の詳しい仕組みは聞かないで泣)

まだ距離や転送速度に課題があり、
まだまだ先の技術ではありますが、
いや〜頭のいい人はいろいろ考えますね〜。

セキュリティに絶対はありません。
なので幾重に多層で防御するのですが、
将来的には「この部分は絶対大丈夫」といえる領域が登場するかもしれませんね。