ドコモが保有していたドメインを売却し、それが他者に落札されたことが話題になっています。
落札額は402万円。
これが高いか安いかは闇が深いのでおいといて、
ドコモのドメインが他者の手に渡ったことがどういうことなのか、
改めて考えていきたいと思います。
まずドメインってなんぞ?というとこですが、
WEBサイトを開いた時に出てくるURLの前半、
このサイトでいうと「expression.work」の部分がドメインですね。
ドメインはいわばインターネットの名前や住所に当たるものです。
いま見ているサイトが正しい(自分の目的の)サイトかどうかは、
このドメインを見て判断します。
WEBサイトというものは、やろうと思えば見かけを全く同じにできるので、
特に偽サイトの見分けに対して、ドメインは重要な役割を果たします。
それが、今までドコモが使っていたドメインを今後他者が使えるということは、
ある意味ドコモの名刺を手に入れたのと同じ意味を持ちます。
もしその他者が悪意がある使い方をすれば、
いろいろなことができてしまいます。
・ドコモドメインの有害サイト
・ドコモドメインのフィッシングメール
などなど
ちなみに落札されたドコモのドメインは「docomokouza.jp」で、
これはドコモが以前提供していた”ドコモ口座”という金融サービスなので、
他の金融機関にURLリンクが存在します。
銀行のWEBサイトにドコモ口座のリンクがあれば、何も疑わないですよね。
これはなかなか大きな問題です。
一度保有したドメインを手放すのは、なかなか難しいということですね。
このように使われなくなったドメインが第3者に買われることは
実際よくあり、その多くはフィッシング詐欺に使われています。
”詐欺サイトはドメインを確認”と気をつけていても、
それが売却された本物のドメインであれば気をつけようもないという、
なんとも塩辛い話です。
ドメインの売買問題。
これもインターネットという仕組みの綻びの一つかもしれません。