”サードローディング”という言葉を聞いたことがありますか？
スマホなどで、公式ストア以外からのアプリのダウンロードを可能にすることを言います。
Androidはすでにそうなっていますが、
iPhoneは発売以来ずっと、公式のAppStore以外ではアプリの入手はできません。
最近話題になっているのは、
国がこのサードローディングを義務化する方向で動いていることですね。
モバイルエコシステムに関する最終報告書というのを国が出していますが、
日本での普及率の高いiPhoneというプラットフォームのアプリの配布を、
Appleが握っていることについての懸念やデメリットについて書かれています。
SIMフリーの時と同じ流れのように感じていましたが、
違うのは各業界団体が反対の意向を示していること。
「セキュリティが下がるから困る」というのが彼らの主張です。
現在はリリースされるアプリをAppleが全てチェックしているのですから、
確かに安心感はありますね。
これがチェックなくアプリが提供されると、いわゆる詐欺アプリのようなものや、
危険なアプリが自由に配布できるようになるので、
プラットフォームとしてのiPhoneの信用性が下がってしまうかもしれません。
一方、AppleのAppStoreのチェックにも問題があり、
申請してリジェクトされて修正し、再度申請してまたリジェクトを繰り返して
全然申請を通らなかったアプリが、一回申請を取り下げ、別の申請として上げたら
一発で通ったという話（おそらく別の申請になったことでチェックする人が変わった）や、
突然変わるポリシーやよくわからないポリシー、
Appleが有利になるためのポリシーなど、
Appleにコントロールされていると感じることも多々あります。
つまりこれって1ゼロではなく、選択肢として考えた方がいいかもしれません。
例えば”Appleがチェックした”ということが必要であればAppStoreを使って、それ以外はサードローディング経由で。
のような。
AppStore以外の選択肢があれば、AppStoreそのものの役割がより明確になるし、
その内容もよりブラッシュアップされるかもしれません。
今現在、PCやAndroidはサードローディング可能な状態です。
一時期、Microsoftも一部のWindowsOSでサードローディング禁止を打ち出しましたが、
市場はNoを突きつけ、そのOSは衰退していきました。
はたして今回のiPhoneのサードローディングはどのような結果となりますでしょうか。
市場はどのような反応を示すのでしょうか。
ちょっと興味深いです。
