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中国語由来の英語シリーズ kowtow,gung-ho,typhoon

  • 2023年9月5日

・kowtow 媚びへつらう、他人の言う事をなんでも聞く

中国語の叩頭の礼という、皇帝に対するお辞儀から。
元々は実際の叩頭や歴史上の出来事から、外交で中国に媚びへつらうという意味だったり実際のお辞儀を指していましたが、最終的にはそういった実際のお辞儀だったり歴史的なコンテクストを失い、単純に媚びへつらうという意味のみだけで使われるようになりました。

・gung-ho (特に危険なことに対して)やる気がある、熱心  はりきっていこう

中国の産業革命のスローガンである工和が元で、「協力して働こう」的な意味です。
1930年代に中国にいた海兵隊のエヴァンス・F・カールソン中佐がその産業革命の成功とスローガンに感銘を受けて、1942年に帰国後に第2次世界大戦中の海兵隊のスローガンとしてほぼ同様の意味で発音を英語風にしたgung-hoを採用しました。当時の意味は「熱心に全員で協力し、作戦を実現させる」といった意味を持ち、海兵隊のなにかをやる時の掛け声としても使われていました。戦争映画とかでもたまに見るはずです。今日も軍事用語としても使われていますが、そことは離れて、「(特に業務だったり危険なことに)熱心である」「スポーツの試合等ではりきっていこう的な掛け声」といった日常的な意味でも使われます。

・typhoon 台風

なんか台風とタイフーンが似てると思っていたあなた、実は台風が元です。
イギリス人が大航海時代に中国海で台風に会った時、現地人がこれは”tai fung”だと教えたのを持ち帰り、英語風の”typhoon”と変えたのが起源とのことです。