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人がボトルネックという現実

  • 2023年10月20日

先日、「自動運転タクシー」という記事がITmediaに掲載されました。
ホンダとGMで専用車両を開発し、まずは東京で2026年のサービス開始を目指すというもの。

その背景としては”深刻なタクシードライバーの不足”というのがまずは挙げられます。
行政もいろいろ対策を考えていて、
・都市部に限られている個人タクシーを都市部以外にも拡大
・個人タクシードライバーの年齢制限拡大
・外国人のドライバー就業
などなど施策は打ち出しているものの、
実現性や効果など、まだまだ見えない部分も多いのが現状です。

が、この自動運転タクシーはある意味抜本的な対策になりそうな気がします。
もちろん普及するまでは時間がかかるでしょうが、
「人」が直接介在しない分、そのサービス柔軟性は高く、
将来性を考えると魅力あるサービスではないでしょうか。

本来、数十年前からわかっていた事ですが、
”人が減ってサービスの維持ができなくなる”という現実が、
目の前に見えてきたということでしょうか。

今まで当たり前であった、”人が動かす”ということが、人が減って難しくなる。
結果、人が確保できなくてサービスの継続が難しくなる。
結局一番のボトルネックは”人”だということになってしまいます。

人が介在しなければ、より柔軟でリーズナブルなサービスが提供できる。
そう考えてしまうとなんだか虚しい気持ちになります。

この自動運転タクシーが実用化できれば、
ほどなく物流も自動運転が見えてくるでしょう。

これらは社会課題を解決する大きな一手となる一方、
人というリソースの貧弱さを顕にするのかもしれません。